*ご存じですか、IT化の目的2022年06月23日 15:10

季節外れの一つだけ
企業が行っているシステム化や合理化の目的・効果はどのようであったか…。システム化の草創期に経験したことをお話しします。

<FRにおけるオーダリングシステム化>
R社とC社では、当初「不正防止」「内部牽制」であった。…と聞くとそんな馬鹿なと思うであろう。経営者の関心は内部牽制だった。オーダーの手書き時代は食材や金銭にまつわる不正が多かったという事実がある。そのため、C社では社内Gメンのような、専任捜査係がいたほどだ。オーダリングシステムは注文したメニューと売り上げが確定できるので、ごまかすとなると痕跡が残る。それでも、導入当初は不正が後を絶たなかった。つまりオーダリングシステムはオーダー受けからレジ入金まで詳細が残る。ログデータを調べれば、伝票の取り消し操作・入出金の操作・食材粗利の推移等がわかる仕組みだ。
良い意味の副作用として、従業員教育のマニュアル化が進めやすい、レジ操作の簡略化、釣銭の自動化などもあった。
読者は人員の合理化はどうだったかと思っている方もいるだろう。結論を言うと人員は変わらない、ということだ。サービスのグレードにもよるが、C社のようなテーブルサービスレストランでは人員の減らしようがなかった。しかしマニュアルを無視して、一人がオーダーを取りまくり、他方が料理提供専門に動くといった合理化はできた。自然とサービスの切り捨て・人員削減という方向に進んでゆくことになる。結果としてみると、デフレが進む社会情勢を乗り切るツールとしてシステム化が意味を持つことになった。

ひるがえって、現在ではシステム化の持つ意味はどうであるか。一般的に言って、システム化(作業のIT化)は次の目的による。
   データの一元化
   内容の充実化
   判断の迅速化
ここにも人員の合理化は初期の目的にはならない。結果として達成できるかは管理者次第といえる。システム化しても出力が今までのレベルにとどまっていれば管理者は楽ができる。ふつうはこのレベルにとどまるのが関の山である。